日野山・冬

2010.2.21

しばらく続いた雪が止んで、快晴の空が広がった日曜、日野山(795M)に出かけました。
紫式部が和歌に詠み、芭蕉も『奥の細道』に「比那ガ嵩あらわる」と記した“越前富士”、
その秀麗な山は今、雪を抱いて一段と清々しく聳えていました。

継体天皇を祀る日野神社の裏山から登り始めると、暗い杉木立の中に谷川の音だけが
高らかに
響きます。朝の霊気の満ちる中、眩しく煌めく雪の雫に目を奪われます。

ふと、黄緑色した鳥が目の前を過ぎっていきました。ウグイスです。
もうすぐ、春を告げる朗らかな囀りを聞かせてくれることでしょう。

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