紅葉の森

 午前11時、山を下り始め、午後1時半、
しらびそ小屋に到着。

薪ストーブの煙が、どこかノスタルジーを
掻き立てます。

「冬でもここはアイゼンなしで来れますよ。
また、いらっしゃい。」
薪割りをしていた自称居候の男性の声に
送られて、ふたたび山を下り始めました。

 葉を落とした白樺や黄葉のカラマツ林をひたすら下り、午後3時、稲子湯に下山。

 秋の八ヶ岳は、どこまでも遥かな眺望と、静かなしらびその原生林と、そして、
美しい紅葉の森でした。

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