アルペンルートを抜けて黒部平に 降り立つと、眼前に黒々と赤沢岳の 威容が迫っていました。 突然近くの草むらに舞い降りたチョウ、 色鮮やかな紋様のミヤマシジミ!です。
ゆっくり広げた翅は深く美しい瑠璃色・・・ 「富士には月見草がよく似合う」 何故かふと、太宰治のそんな言葉を、 思い出しました。 堂々たる赤沢岳に伍して、微小な 生き物の、その存在感に、ハッと させられます。
鮮やかなシジミチョウの近くに 同じようにじっとしていたそれは、 雌だったのでしょうか・・?