花月橋に差し掛かると、いつものように「ケーン~、ケーン~」と 甲高い鳴声が響きます。橋の下を覗いてみると、普段はめったに 姿を見せてくれない雉が、今日は河原に出てきました。 真赤なトサカが目立ちます。
橋から右へ曲がって緩やかな坂を下り、足羽山の方へ向かいます。 普段はゲートボールを楽しむお年寄りのグループや、休日にはいつも 子供たちの元気な声が響いていますが、今は時折、母子の姿が 見られるだけで、あまり人影もありません。 それでも、草花は色とりどりに咲きそろって、オダマキの濃い紫や、 鉄線の白い花が涼し気に初夏を告げていました。
そんな中に、ひときわ目をひく花が沢山植えられています。後から調べてみると、地中海原産のシラー・ペルビアナという花。 サファイアブルーの宝石のような、瞬く星の集まりのような、不思議な形と色彩に、何故か惹き込まれていきました。