湿原を進むほどに、そこここにトンボが 飛び交っています。古来、「豊葦原瑞穂国」 また、「秋津州」と呼びならわされた日本、 水辺の蜻蛉の姿に、その美しい日本が 彷彿としてきます。
銀色がかった水色の胴体、 透きとおる薄く繊細な翅・・・・ 自然の造形に感嘆するばかり・・
私たちより他に人影もなく、霧雨の中、 池河内湿原は、ただただひっそりと、 静まりかえっていました。