運正寺では、ボタンから立ち美人、シャクナゲの季節に移っていました。
足羽河原の桜並木は日ごと緑濃くなって、いつの間にか咲き出した野ばらの紅が目を惹きます。 ふと、堀辰雄の『美しい村』に描かれた光景を思い出しました。 「どこへ行っても野ばらがまだ小さな硬い白い蕾をつけています。それの咲くのが待ち遠しくてなりません。これが これから咲き乱れて、いいにおいをさせて、それからそれが散るころ、やっと避暑客たちが入り込んでくることでしょう。」 美しい村、軽井沢の初夏の小径、それにも似て、緑うるわしく、幾色にも輝いた美しい5月は、ゆっくり、行こうとしています。