2時間程の散策を終えて帰ってくると、池はすっかり昼の水面に変わっていました。昨夕から石を運び込んで橋を造っていた少年は最後の仕上げをして、目的の岩の上に立ちました。「あそこに行ったら、写真撮って」と言った約束どおり、シャッターを切ってやりました。大人たちに混じって独り、でも、充分、風吹登山を楽しんだようでした。私もまた、風吹大池の澄みきった水と、大自然のこの上ない静けさに、心癒された山旅でした。