薄暗い奥の部屋や中二階に足を踏み入れると、当時のままの扁額や屏風が残されており、風雅を楽しんだ様子が伝わってきます。

橋本左内書簡

15歳にして自らを鞭撻するため『啓発録』を著した左内
「去稚心」「振気」「立志」「勉学」「択交友」の五訓は現在も
福井の教育現場でいろんな形で生かされています。

類い稀な才能を持ちながらも、志士として安政の大獄で処刑。
時に左内26歳。

左内なきあと、医師として家業を継いだのは弟の綱常、
ドイツ留学後、明治政府でも活躍、後に日本赤十字社病院の
初代院長となっています。

囲炉裏を囲んで、お茶も点て、盃を重ね、談笑し、和歌を詠み、
時に国の行く末をも論じたのでしょうか?

庭を見下ろせる中二階の一間には、当時そのままに
机や火鉢も残されています。

大きな時代のうねりの中、ここに集った人々のひそやかに、しかし、
昂揚した声が聞こえてきそうです。


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